福祉業界の闇? その2
福祉業界の闇 その1で投稿した近隣市の精神障害者施設の話の続き..
TOURIが求職中にハローワークで見つけた労働条件の良さそうなこの法人。
採用人員1名に対して20名以上が応募し、書類審査を通過した5名程度が面接を受けたわけだが、それはそれは上から目線の厳しい面接。さんざんなじられたあげく不採用。
面接官である施設長から「あなたがこの仕事を長く続けられるとは思えない」「精神障害の人を扱うのは難しい。あなたは上手く接する自信がありますか?無理でしょ!」「この職場で働き続けるためには国家資格を取ってもらわないといけない。資格を取る意欲と自信はありますか?無理でしょ!」などなど..初対面の..履歴書を見ただけの応募者にそんなことを言う施設。そんな施設じゃ採用と言われても入ってやるもんかと思っていたがあえなく撃沈。
この施設からは面接を受けた10年ほど後、TOURIが知的障害者施設を退職した時に「職員が足りなくて求人を出しても応募が来なくて困ってる。ぜひうちに来てくれませんか?」と頼まれたが.. 時代が変わり職場が人材不足になるとコロっと態度を変える施設って.. 何なんだろうね~。
声をかけられた時にはTOURIは求職中だったため、この法人のグループホームでまずは非常勤ということで働くことになるが、入職すると施設長から「経営状態が良くないので正職員は私だけ。あなたは正職員にはしません」とのお言葉。
よく言いますわ。施設長であるあなたたちだけがガッポリ高給をもらっているせいで他の職員の給与を制限することになっていると..経理の職員もグチってましたわ。
結局本当に何年働いても正職員にはしてもらえず週5日フルで働いても月の手取り額はずっと10万円以下。交通費も出ない。50歳を超えているのにこの収入ってどうなの?
何十万円もお金をかけて国家資格の介護福祉士と社会福祉士の資格を取っても給与アップしないなんて..
これじゃあ実家住まいの人やよっぽど資産がある人しか福祉の仕事は続けられない。
福祉の人材不足の原因がおわかりでしょう。
そしてこの施設も職員の入れ替わりが多く、求人を出してもなかなか応募が来ない。
やっと来たと思ったらその人自身が障害を抱えているような場合が多く、計算できない、話せない、仕事より精神科やカウンセリングの通院が優先、住所を偽っている、ぬいぐるみを手放せないなどなど。
だいたい7割から8割ぐらいがそんな感じでまたすぐに辞めていく。
後にそのグループホームの施設長になったTOURIは、利用者さんの対応だけでも大変なのに職員の問題でさらに大変な思いをし、またまた1ヶ月の休日は2,3日あるかどうか。
利用者さんの自殺未遂・暴行事件・窃盗事件などのことで休日でも深夜でも早朝でも呼び出され、病院や警察に飛んで行かなければいけないという状態だった。
TOURIはこの精神障害者のグループホームに勤務している時に定年を迎えた(55歳で)。
その後は地元小金井市のNPO法人から「職員が足りなくて困っている。職員のほとんどが高齢者で有資格者もいない」と声がかかり、驚くほどに給与は安かったがその法人のグループホームで勤務することになった。
この小金井市の法人は保護者が立ち上げたNPO法人で自己流でやっているという感じ。福祉サービスという感覚からはズレている感じがした。
それだけに利用者さんへの支援がお客様相手ではなく親のしつけのような感じで、平気で虐待をするようなことも見受けられた。
利用者さん本人の意思に反することをしたり、自分でできるにも関わらず早く済ましてしまいたいという考えから職員が風呂で体を洗ってあげたり、髭を剃ってあげたり、歯磨きをしてあげたり、洗濯をしてあげたり..「自立を支援するとか自分でできることは自分でやる」という基本なんてどこへやら。
ま~驚いた。
しかもまたまた現場責任者のパワハラが激しかった。長く勤める職員も現場責任者から何を言われるかといつもビクビク。
しかも現場責任者の言っていることはどうでもいいようなことで、部下をいじめたいためにその都度理由を探している感じ。
「風呂の蓋を置く角度がどうとか..」「掃除機を置く角度がどうとか..」
「電気代がもったいないから乾燥機を使う時間は上限2時間とか..」そうおっしゃいますけど雨の日でも毎日利用者さんのパジャマと寝具を洗わないといけないと決めておいて、それを乾燥させるために乾燥機を使う時間に上限を決められても困る。場合によっては寝具が乾かず濡れていてもその晩はそのまま利用者さんに使わせるということもあった。
これも立派な虐待。どうにかしてる。
この現場責任者が利用者さんを叩いたり、真夏にエアコンを使わせなかったり、利用者さんの持ち物を隠して利用者さんと職員を混乱させる..などなどの虐待をしていることが問題になった。
ある時TOURIは年下の先輩職員から、この虐待の件を東京都と小金井市に通報するように指示された。
TOURIは「通報の前にまずは法人内で虐待についての調査をして対応を検討して、それでも改善しなければ通報したほうがいいのではないか?」と伝えたが、先輩はそれを聞かずに東京都の窓口に電話してしまい「通報者はTOURIということですでに連絡を入れてあるから、具体的な虐待の内容を今日中に電話して通報するように。そして虐待内容の書類を明日中に作ってメールに添付して送るように」との指示。
仕方がないので指示されるまま東京都の窓口に電話をして虐待について説明し、翌日中には書類を作って送信した。
後日このことが法人の上層部に伝わりTOURIは聞き取りをされた。
法人の事務長は以前に小金井市の機関で働いていたこともあり、市の職員とは親しく、グルになって虐待・パワハラなどの件を隠蔽。
東京都も「聞き取り調査しましたが虐待もパワハラも認められませんでした」とあっさり調査を終了。
TOURIはもともとが安い給与にもかかわらず、手当などもろもろをカットされ労働条件をどんどん下げられていく。法人からのパワハラだ。辞めてくれということだ。
TOURIに通報を指示した年下の先輩職員は「僕が絡んでいることはバレていないようだ」とTOURIひとりに責任を押しつけて知らぬふり。しかも「辞めたければ辞めれば?」とのひとこと。
頼まれて入職したにも関わらず未熟で質の低い法人・職員からこんな仕打ちをされれば当然辞めますよ。
福祉業界の行く末は闇だらけ..明るさは見えない。
こんな状態でも福祉の仕事をやっている人たちを責めるわけではない。
国が福祉業界に対してお金を出さないため、これから超高齢社会を迎えるというのに人材はどんどん減っていき、福祉職をやっている人はガチガチの福祉愛がある人か、金銭的に裕福で半分ボランティアの気持ちで仕事ができる人か、福祉以外の仕事ができない人(他の職員とうまく関われない人、弱者相手にしか関われない人などなど)という極端な人種が集まる業界になってしまうようだ。
だから暴行・暴言・放置などの虐待が発生し、時にはありえない死亡事故も起こってしまうのだと思う。
国は外国人労働者を入れて安い賃金で働かせようとしているがうまくいっていない。そんなことをしていないで、福祉の仕事で生活できるようにしっかりと報酬を払い、質の高い人材を集めていかないと日本の福祉は崩壊する。すでに半分崩壊していると思う。
本当の福祉業界の闇は国の方針に原因があるようだ..

